

血小板は人間の体の中に損傷が起こった際に、止血に重要な役割を果たし、また壊れた血管や細胞の修復にも関わっています。
これには血小板が分泌するPDGF、FGF、VEGF、EGF、TGF-βなどの様々な成長因子(細胞に働きかけて増殖させるなどの役割を持つ物質)が重要です。
このような、本来生体が持つ自然治癒力を再生医療に応用したのがPRP療法です。
現在、歯科インプラントにおける歯周組織再生法や、血管再生治療など様々な分野で使用され始めています。美容医療分野においてはシワ治療などのアンチエイジングや乳房への脂肪注入のアシストなどに使われています。
血小板が分泌する成長因子の役割は次の図のようなものです。

まず、自分の静脈血を16cc採血します。
遠心分離機とPRP用のキットを使用し多血小板血漿(PRP)を抽出・回収します。およそ6cc回収できます。
これを治療する部位の皮内~皮下に注射します。
この流れと平行して注射部位にクリーム麻酔を使用します。
なお、当院ではこの治療のキットとしてはRegen Labのものを使用しています。
下眼瞼 両側で2cc
目じり 両側で1cc
眉間 1cc
ほうれい線 両側で3cc
額 2cc
頚部 3cc
当院では、計6ccになるように患者様にご希望箇所を決めていただきます。
施術後の経過としては、治療部位は軽度に腫れ皮下出血による赤みがありますが、腫れは2~3日ぐらい、皮下出血による赤みは1~2週間で消失します。効果はすぐには現れませんが、細胞の活性化まで早い方で2週間位から効果が出現しはじめ、徐々に改善されていき2~3ヶ月で完成します。
この治療は、患者様自身の血小板を使った治療の為非常に安全性が高いものです。
しかしながら、患者様それぞれ血小板の数が違いますし(正常範囲13.0-34.9万/μL)これによって成長因子の量は当然相当違いがあるものと思われます。
実際に、治療をしてみると患者様の満足度もかなり差があります。
そもそも血小板は細胞ではありません。血中での寿命は3日~10日であり移植先では当然それより短いものと考えられます。よって、血小板が移植先で長い期間働き続けるということも考えられません。
成長因子も物質ですので後から後からどんどん出来てくるものではありません。
PRP自体が働いている期間はごく短いものです。しかしながら理論としては非常にすぐれており実際に効果が出ている方も多くいらっしゃいます。
よって、当院の姿勢としてはまず一回お受けいただき、もし効果がわかりづらい場合は2ヵ月後にもう一度治療をお勧めすることになります。それでも実感が弱い場合には他の治療をおすすめすることになります。
また、さらに新しい治療として白血球を付加したキットも開発されていますが(Autologus W-PRP注入療法)、白血球の寿命も所詮数日なのでその違いがどれほどあるのか今のところ冷静に見ているところです。
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